ちょこっと介護「移乗の介助」

コラム

移乗とは乗り移ることです。例えばベッドから車椅子に移ることなどを言います。「力を入れないといけなくて大変」「重たくて大変」と感じられたことがあるかもしれません。今回はそのような場合の移乗のコツをご紹介します。

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1.自分を安定させる

介助者が不安定では支えることはできません。まずは自分を安定させる必要があります。脚を広げて膝を曲げ、腰を落とします。膝をベッドなど固定されている物に押し当てるとさらに安定します。

2.自然な動きを意識

人は誰でも立ち上がる時には浅く座り直し脚を引いて前にかがむようにします。そして真上ではなく前上方に向かって立ち上がります。自然な動きに逆らって介護者が力任せに行うと恐怖心を与えてしまい、お互い余計な力が入ってしまいます。

3.環境の確認

移乗先との距離、足元に物がないか、ベッドは低すぎないかなど周囲にも目を配ります。
環境を整えた上で、介助者が安定した姿勢をつくり、人の自然な動きを妨げないように介助することがお互いにとって一番安心して移乗できる方法だと考えます。

福祉用具を使った移乗方法もありますので、ケアマネージャーさんなどにお尋ね下さい。