ちょこっと介護「杖の選び方」

コラム

高齢になると、筋力や、注意力、バランス能力の低下等により歩き難くなったり転倒しやすくなります。それらを防ぐ道具の一つに杖や歩行器といった歩行補助具があります。今回は、杖の選び方について説明します。

【杖の種類】


① T字杖
最もスタンダードで、種類やデザインも豊富にあります。軽量なタイプ、伸縮が可能なタイプ、折りたたみが可能なタイプなどさまざまあります。

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② ロフストランド杖
前腕(肘上部位)を通すカフと、下部に握り手がついています。T字杖と比べ、体重を分散しやすい特徴があり、握力が弱い方にも安定して使用できます。

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③ 多脚型杖
杖先が分かれているため、着地面積が広く、T字杖に比べ安定性が高いです。T字杖と比べると不整地では使い難いといった欠点もあります。

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杖の選定は、ご利用者さまの身体状態により大きく異なります。また杖は体重を支える役割もありますが、主にはバランスを安定させるために用いります。検討されている方は、介護保険でのレンタルも可能ですので、担当のケアマネジャーやリハビリスタッフ等に相談し、適切な杖を選択して下さい。